
日頃、私たちが使っている平仮名(ひらがな)は、奈良時代に使われた万葉仮名を起源とする平安時代初期に成立したわが国独特の音節文字です。
鎌倉時代にかけて広く普及し、江戸時代には庶民の読み書きにも使われるようになりました。やがて明治時代になり、金属活版印刷の普及や明治33年(1900)に出された小学校令施行規則によって字体が統一され、母音5字(あ・い・う・え・お)と子音40字に「ん」を加えた46字を用いるようになりました。このように平仮名は、今では一音に対して一種類の字体に統一されていますが、明治の初め頃までは、一音に対して複数の字体が使われていたのです。
また、この字体には、もとになる漢字(字母(じぼ))があり、この字母をくずし書きにした文字は「くずし字」と言われ、当時の人々が書いた軸物や書物などに使われています。くずし字は、現代においても老舗のお料理屋さんの看板や箸袋など身近なところにその名残を感じることができます。
このたびの展覧会では、柿衞文庫が所蔵する直筆(じきひつ)資料を通して、江戸時代や明治時代に活躍した俳人たちが実際に書いた「文字」に注目したいと思います。当時の人々の文字の特徴やそれぞれの個性など、筆蹟を通してその魅力を味わい、くずし字に親しんでいただく機会となりましたら幸いです。
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| 開催日 | 2026年4月10日(金)~6月7日(日) 前期:4月10日(金)~5月9日(土) 後期:5月10日(日)~6月7日(日) |
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| 場所 | 市立伊丹ミュージアム |